恩着せ構文

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これは2017年にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。

鈴木 博之
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昨日は終日、ちょっとモヤモヤ。

もう何年も前の話だけど、後輩がコンビニでバイトしてた。現役の学生ではなくて、卒業したOB。その子がコンビニでレジ打ってた。もったいないな~と思ってた。明るくてハキハキしていて、高度な教育も受けていて、技術系の才能もあって。その子がバイト生活だなんて。

ちょうどその頃、懇意にさせてもらってた会社の社長さんが「誰かいい人いませんか?」という感じで求人してた。社長さんも高校の後輩で、バリバリの技術屋さん。それで社長さんにその子を紹介した。そしたら凹凸がバシッとハマったらしくて、一発採用。嬉しかったね。その子の人生が大きく変わり始めた瞬間に立ち会えたんだから。

残念ながら、ちょっとした意見の食い違いがあって、その子とはもうお付き合いはしていないのだけれども、思い出す度にモヤモヤしてた。またそのことを思い出してモヤモヤしながら結婚式二次会パーティに参加して、時間を忘れて楽しんで、モヤモヤもすっかり吹き飛んだ・・・はずだった。

ほろ酔いのいい気分で街を歩いていたら、サン○クカフェが目について、嫁さんに「チョコクロワッサン」の詰め合わせを買って帰ろうと思った。そしたらバイトの若い子の言葉選びに配慮が足りなくて、またモヤモヤが再発。

まぁしょうがないよね。私も若いころは礼儀知らずで、他人を怒らせてばかりだったから。ブーメランが返ってきただけだよね。

それで家に帰ったら嫁さんが起きていて、ニセの結婚式二次会パーティ(笑)の写真を見せながらその日あったことを報告したのね。でも嫁さんの反応がイマイチで、またまたモヤモヤ。

「ここのエビチリがすごく美味しくて、持ち帰りもできるから、今度買って来るね」「ううん、食べたくない」「ここの料理はどれも美味しいから、今度連れてくよ」「ううん、行きたくない」
とこんな感じで、取りつく島もない。

他人の反応は今の自分を映し出す鏡。ここでケンカしたら悪いのは完全に私なので、モヤモヤしつつも眠りについた。

一晩経って、よくよく考えてみると「せっかく○○してあげたのに△△しやがって」という「恩着せ構文」が私を支配してることに気が付いた。

「せっかく就職先を紹介してあげたのに、忘れやがって!」
「せっかく買いに行ってあげたのに客を怒らせやがって!」
「せっかくお土産買ってきてあげたのに喜ばないなんて!」

確かに、そういう気持ちでいたら、色んな人とぶつかるし、モヤモヤもするよね~。

他人は自分が思ってるほど「恩」を感じてないかもしれない。

自分は他人にしてもらった「恩」を忘れているかもしれない。

その位で考えていた方がいい。その考え方が身につけば「恩着せ構文」が自分の人生に顔を出すことは二度とないだろう。

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