「行間」を読めるか

合気道

仙台の鈴木@道場長です。

「行間」を読んでますか?行間を読む、つまり文章に書かれていない「本当の意図」を読み取るというのは本当に大切ですね。

私の道場は、学生は「一人1回1時間200円」という決まりがあります。幼稚園であろうと、小学生であろうと、大学生であろうと、自分で稼いでいない人にはこの金額なんです。月謝制にしてしまえば管理は楽だけれども、あえて従量課金制にしてある訳です。稽古に来れば払う。来なければ払わない。明朗会計なんです。金曜日の子供クラスだけ来ている子は多くても月800円、月曜日の武器技も来ている子は月1,600円。習い事としては破格ですね。

従量課金制のいいところは、気軽に休める点にあります。休んだ分は払わなくていい。休んでもいい。だから来なくなる子は本当に来なくなります。大掃除と昇級審査が近づくと来るけどね。大掃除はお菓子がもらえるし、昇級審査は免状と色のついた帯がもらえるし(笑)。

うちの道場はクチコミが多いので、ママ友つながりで入門してくる子が多い。子どもが「習いたい」とは言わないから、お母さんが「習わせる」んだね。そうなると、やる気のない子も出てくる。見ていれば分かるけど、やる気のない子は稽古を休みがち、来ても熱心に稽古しない、何年たっても技が身につかない、などの特徴がある。そういう子でも技が身につくよう、1時間飽きないよう工夫して稽古しているけれども、そういう工夫にも限界がある。

毎年3月になると、来年度のスポーツ安全保険の加入申込書に記入してもらう。掛金を添えて申込書を出してもらえれば来年度も稽古を継続する意思ありとみなしている。今まではやる気があってもなくても申込は受理していたけれども、今年は文面を変えて、やる気のある子だけ申し込んでもらうようにした。文面をかいつまんで紹介すると

「他の習い事との兼ね合いもあるでしょうから、継続するかどうかはお子さんとよく話し合って決定してください。」「お子さんが楽しそうでない、稽古に行きたがらない場合はケガにつながることもありますので、継続はよくご検討の上決定して頂きたいと思います。」

そうは書いてないけど、要は「子供にやる気がないなら辞めてもいいよ」なんだよね。お母さんが、この行間を読んでくれるかどうか。「厳しいこと書いてありますね。辞めてしまう子もいるんじゃないですか」と心配して言ってくれるお母さんもいたけど、私は道場ではなく子供達の方を向いて書いている。何が何でも合気道を続けて欲しいのではなくて、子供が喜びを覚える習い事をして欲しいのね。「辞めたら鈴木先生に悪いから」そんな理由で合気道を続ける必要は全然なし。道場は道の駅。休憩して、食べ物や飲み物を買って、燃料を補給して、立ち去っていく。立ち去っていく人を駅長が引き止めたらおかしいでしょ?

子供に習い事をさせているお母さん、お子さんが喜びを覚える習い事を探し出して、伸ばしてやる。それもお母さんの大事な仕事なのよ。「孟母三遷」というからね。

道場は道の駅
仙台の鈴木@道場長です。 道場長の仕事って何なのでしょうか?私は「門下生の稽古したいという気持ちに応える」これが仕事だと思っています。逆に「門下生の気持ちに応える」という事ができるならば、段位は関係なく誰でも道場長になれますね。 門下生...

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