本気が伝われば、相手の姿勢は必ず変わる

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※これは2018年にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。

アセチレンガス業者からの請求を見てびっくり。いつもならせいぜい数千円なのに、今回は2万円近い請求。明細を見ると、3本のうち2本のボンベに、オーダーしていない耐圧検査がなされている。

過去にもこのように予想外の請求が来て慌てたことがあったので、今回は「一回の請求が大きくなると困るので、耐圧検査が重ならないように配慮して下さい」とお願いしていた。

このお願いに対し、担当者が「今回は重ならないので大丈夫です」と言ってくれたから安心して充填に出したのだが、結果は見事に耐圧検査が重なり、予想を超える請求となった。

アセチレンガス業者の担当者を呼んで事情を聞く。すると耐圧検査の年数を勘違いしていたとのこと。勘違いは仕方がないとしても、笑ってやり過ごそうとするその姿勢は見逃せない。

「今後もこのような配慮のない請求が続きますか?」
「あなたは会社を代表して来ているはずですが、それが御社の姿勢ですか?」
「あなたの説明を聞いたからお願いしたのですが、勘違いでしたで済むと思いますか?」

ここにきてようやく「ヤバイ」と思い始めたらしく、担当者の顔から笑みが消える。

今の業者とお付き合いを始めたのは、前の業者の対応に配慮が感じられなかったから。担当者に対してその経緯を説明した上で、私はこう述べた。

「客は会社を選べます。逆に会社も客を選べます。うちは小口だし、もしうちがいい客でないと判断されたのでしたら、遠慮なく取引を停止してください。別の業者を探すのは社長である私の仕事ですから」

ここまで言ったところでようやくこちらの本気が伝わったらしく、真剣な表情で頭を下げてくれた。

「今後も配慮のない請求が続きますか?」
「いえ、今後は十分に配慮いたします」
「ではそれに期待します」
「申し訳ございませんでした」

商売だから色々ある。お金が絡めばなおさら。
社員だって色々ある。仕事に取組む姿勢も様々。

それでも、本気が伝われば、相手の姿勢は必ず変わる。

次は気持ちのいい取引ができるんじゃないかな。

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