素のオヤジを見せる

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※これは2014年にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。

そう言えば、うちは「教育方針」というのがないな~。

教育って「する」ものなの?
子供って「育てる」ものなの?

二華中に入れるまでは猛勉強させたけど、気持ちでは一緒になって戦っていた。息子がはじめの一歩で、私が鴨川会長。そんな感じだった。

中学入ってからは自分で勉強するようになり、私の出番は激減。

私がたまに息子に語りかけるときは「早く寝ろや」。
あと時々「本屋に行くか」と言って誘い出す位。

高校に入ってからはもはや私に教えられることは何もない。情報処理技術者試験も独学で受かっちゃったし、もう私をとっくに超えている。

世の中を見せるのと、お小遣いを渡す意味で、工場の金属を集めて買取業者に持っていく仕事を時々手伝ってもらってる。

分別・会計を待っているあいだに、
「モルの概念って今だに分かんないんだけど、知ってたら教えて」
「あー、それは、一旦モルに換算すると何かと便利でー・・・」
と教えてもらう感じ。

大学に入ったら、講義だサークルだコンパだと、私と顔を合わせる機会はさらに減っていくだろう。

彼は私の息子として生まれてきたけれども、育ってしまえば上も下もない。対等な男と男の付き合いになりそう。

教育って何をすればいいのか今だに分からない。
育てたなんて意識は全然ない。
いつの間にか育ってた。

素のオヤジの姿を見せる。
それしかやってこなかったけど、
それでいいような気がする。

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