合気会から『合気道探求 第62号』が届きました。編集に関わられた職員の皆様、発送の手続きをして頂いた方々に感謝しつつ拝受いたしました。今号はいくつか注目すべき記事があり、興味深く拝読しました。
道主と加来耕三先生の対談
一つは道主と加来耕三先生の対談です。
私が応援しているアーティストに「清田愛未(まなみ)」さんという方がいらっしゃいます。星や宇宙をテーマしたナンバーを美しい歌声で聴かせてくれるアーティストです。
清田さんはラジオ番組『加来耕三のSAMURAIヒストリアス』で加来先生のアシスタントをしていました。侍が闊歩していた時代の歴史エピソードを加来先生が分かりやすく伝え、清田さんが上手に合いの手を入れるので、お二人のやりとりがいつも楽しみでした。
加来先生が合気道の修行者で、合気道探求に何度も登場されていると知った時には驚きました。
「歴史家の加来耕三です」「アシスタントの清田愛未です」で始まる番組の、陰陽師をテーマにした回が↓こちら↓です。
東北高校合気道部
もう一点は「部活動レポート」という章で、東北高校合気道部が取り上げられたことです。
東北高校合気道部は吉田洋孝先生が顧問として指導している部です。宮城県内の高校で合気道部があるのは数校しかありません。東北高校合気道部は吉田先生の長年に渡るご尽力もあり、宮城県の中でもその存在感はとても大きなものです。
吉田先生とは学生時代に稽古で何度もご一緒させてもらいました。東北高校合気道部の指導だけではなく、仙台市武道館の一般開放日(水曜日)の指導をコツコツと続けておられます。宮城県の次の世代を担う若い方々を数多く育てて来られたのは間違いないでしょう。
子どもに響くコーチング
一番注目した記事は「言葉のかけ方でガラリと変わる、子どもに響くコーチング」という記事です。
この記事は国際武道大学教授・前川直也先生が監修された記事で、合気道の少年クラスを指導する際にはとても参考になる記事でした。
特に共感したのが『「やる気がないなら出て行け」は指導者の甘え』という節でした。
「集中力を欠いている、上手くできずジレンマを感じている・・・そのまま続けても稽古の効果はありません。一度、稽古の輪から外してあげるということも必要です。ただし、道場の外に出したり、家に帰したりせず後で話を聞くから、ちょっと外れて、そこで見ていなさいと声をかけ、指導者の目の届く位置にとどまらせます。」(本文より引用)
ここは「なるほどそうすれば良かったのか!」と思わず膝を打ちました(もっと早く読みたかった)。
今は道場に子供たちの声は聞こえませんが、またいずれ子ども達が集まり、少年クラスの指導を再開したら、この記事をもう一度読んでみようと思います。
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最新号は第62号です。
合気道探求を定期購読するなら維持会員
合気道探求を定期購読するにはどうすれば良いのでしょうか?お近くの書店で定期購読を申し込む方法がありますが、私のオススメは「合気会の維持会員」になることです。
維持会員になることで、合気道探求と合気道新聞が定期的に届きます。
賛助会員と特別会員
維持会員には「賛助会員」と「特別会員」の2種類があります。
賛助会員
この法人の目的に賛同し、事業を援助するために維持会費として年額一口2万円、一口以上を納める個人及び法人又は団体
特別会員
この法人の目的に賛同し、この法人を後援維持するために維持会費として年額一口10万円、一口以上を納める個人及び法人又は団体
維持会員の特典
- 合気会で主催する演武大会等の行事にご招待を申し上げます。
- 合気会で発行する『合気道新聞』『合気道探求』などの出版物を贈呈致します。
まずは賛助会員から
私は賛助会員になっていて、会員の特典として合気道探求と合気道新聞を定期的に送ってもらっています。
賛助会員に申し込むと、領収証と共に、丁寧なお礼のお手紙が届きます。
よくよく考えれば、年2万円とは言え、お金を振り込んでもらうのはなかなか大変なことです。私も商売をしているので、お客さんからそれだけのお金を振り込んでもらうということには、かなりの重みを感じます。それだけのものを自分は提供できているのだろうかと常に葛藤しています。
このように、手紙という形でお礼を頂き、月に一度(現在は2ヶ月に一度)「新聞」という形で道主や本部の動静を知ることができる、そして半年に一度「雑誌」という形で合気道に関する様々な記事を写真付きで読むことができる、というのは、リターンとしては決して小さくないと私は思います。
また「道主とつながっている」という、目には見えない「絆」とも言えるような何かがある、それはとても大きいと思います。
ちなみに前号である第61号ですが、東京で中古車引取りのお仕事があり、車輛回送の途中で本部に立ち寄った所、印刷所から届いたばかりの『合気道探求』を道主先生から「はい」と手渡された時は驚きました。道主先生から直接手渡されるという経験をした人って、なかなかいないのではないでしょうか?
今は賛助会員ですが、いずれ収入が増えたら「特別会員」になろうと考えています。
なぜ維持会員なのか
合気道を修行する人の最後の拠り所
故・斎藤守弘先生は弟子たちに「道主は立てなさい」と優しく語りかけたのだそうです。若い頃はその意味する所が分からずにおりましたが、年月を重ねるごとにそのお言葉の意味が何となく分かってきました。
山形の故・白田林次郎先生も「道主から離れてはいけないよ」と弟子たちに語りかけたそうですが、白田先生の言わんとすることは、斎藤先生と同じです。
私もその真意を完全に理解したわけではありません。色んな解釈はあろうと思いますが「合気道を修行する人の最後の拠り所は道主である」と私は解釈しています。
法人運営の危機
公益財団法人は法人である以上、営利の部分を追求して法人を維持していく必要がありますが、公益財団法人の場合、営利の部分をあまり全面には押し出せないようです。
合気会の運営は機関紙の発行や段位認定に留まらず、演武会や講習会、海外への講師派遣など様々な形でまかなわれていましたが、ここ2年程続いたコロナ禍でそれらがストップし、法人としての収入の道が激減している状態です。
内部留保も無限にあるわけではありませんので、いずれ人件費の見直しという流れになってしまいます。その流れはいずれ、合気道を修行する人の最後の拠り所にも影響を与えるかもしれません。
私達にできること
高校や大学で合気道と出合った。近くに道場があった。テレビで見た演武が素晴らしかった。人が合気道と出合い、合気道を始める動機は様々かと思いますが、合気道を通して実に様々なものを得て来たのではないでしょうか。
それは師範や兄弟弟子との出会い、道友と過ごした濃密な時間、身体能力の向上、合わせるということ、ぶつからないということ、身を護るということ、大切な人を守るということなど、合気道を通じて実に様々なものを得て来た事に気がつきます。
世の理(よのことわり)という言葉があります。受け取ったら、受け取りっぱなしにするのではなく、何らかの形で感謝の気持ちとして返していくことが大事なのだと思います。
ましてや今、苦しい状況にあるのでしたらなおさらです。苦しい時に手を差し伸べる。それこそが、私達に今、できることではないでしょうか。
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私の理解の範囲ではありますが、維持会員制度について丁寧に説明させて頂きますので、その説明を聞いた上でご検討を頂ければと思います。
また申込書一式を、本部からご自宅に郵送してもらうことも可能です。ご住所等お聞きしますが、私からの紹介であれば、手続きはスムーズに進むかと思います。
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