「肝心な時に役に立つ」ということ

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※これは2017年にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。

鈴木 博之
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災害の時に、大切な人の安否が確認できなかったり、大切な人に自分の無事を伝えられなかったりしたら嫌ですよね。だから携帯電話を始めとする通信インフラというものは「肝心な時に役に立つ」ということが最も大切なのです。

普段支払っている携帯電話の料金というものは「肝心な時に役に立つ」ための「保険」でもあるんです。肝心な時に使える事のありがたさ。それを知っている人でしたら「高い」と思っても「でも必要だから」と納得して払うのではないでしょうか。

「安い」というのは必ず理由があります。「何かを削っている」から安いんです。その「削っている何か」が「肝心な時の備え」だったとしたら?・・・これって、怖いと思いませんか?

「肝心な時に役に立つ」。通信インフラの会社はこれを大切にしています。企業理念と言ってもいいでしょう。肝心な時に役に立つには、それなりのお金がかかります。「価格競争」に晒されたからといって「肝心な時に役に立つ」を削るわけにはいきません。企業理念というものは、そう簡単に曲げていいものではないのです。

価格競争で勝ち残るような会社は、「肝心な時の備え」を削り、浮いたお金を広告宣伝費に回して集客しています。それでいて災害が起きたら知らん顔なわけです。そんな会社に「肝心な時に役に立とう」という理念や気概など、微塵もないでしょう。

「震災なんてあと1000年来ないから」という人がいます。「だから普段は安い方がいいんだよ」と続きますが、1000年来ない根拠なんてありません。安い携帯会社を選ぶための方便でしょう。

携帯電話に限らず、自動車保険も同じだと思います。

自動車保険業界は今、価格競争に晒されています。「外資系」や「ダイレクト型」と呼ばれる保険会社が台頭していますが、それらの会社は一体何を削っているのでしょうか?「肝心な時に役に立つ」という企業理念はあるのでしょうか?

「安い」だけで選んではいけない何かがある。私はそう思います。物事の本質をキッチリと見極めて、肝心な時に役に立つための投資を惜しまない会社を選んでほしい。そう思います。

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