※これは2018年にアメブロに書いた記事を、リライトしたものです。
私は今、とても難しい判断を迫られています。
うちの工場はこの10年、内製化をやめ、積極的に外注化を行ってきました。その理由とは・・・
- 「他社を儲けさせない」から「他社に儲けてもらう」という考え
- 「囲い込み」から「循環へ」
- 「選択と集中」でリソースを「車検」に集中させる
- 営業部門を持たない外注先に対して、鈴木ボデーが営業部門の代わりになる
この考え方により、タイヤ、ガラス、鈑金塗装、電装は100%外注を実現し、信頼できるパートナー企業にお任せしています。
今悩んでいるのは「自動車保険」をどうするかです。
自動車保険は鈴木ボデーの売上の中でもそれなりのウエイトを占めていますが、慎重な運転をされるお客さんが増え、事故そのものが減ってきました。
事故がなければ等級が上がります。等級が上がれば保険料も下がっていきます。お客さんからすれば、月々の保険料が下がるのはとてもよいことなのですが、その分代理店収入は下がっていきます。
代理店収入を上げるには、自動車保険、特に任意保険を増やすしかないのですが、これが結構難しいのです。最初に入った保険会社に入り続けるお客さんが多く、保険会社を乗り換えるにしても、代理店型ではなくネット型保険に乗り換える傾向にありますので、良くても「現状維持」が精いっぱいなのです。
また保険会社は「金融機関」という一面もあり、保険料の扱いや、顧客情報の管理に要求される水準が年々上がってきています。現状の体制でこれに応えるのは、だんだんと難しくなってきました。
「自動車保険の外注化」も考えたのですが、自動車保険の場合はタイヤやガラスのように、簡単には外注化ができず、利益を取りたければどうやっても内製化するしかないのです。
思い切って代理店業務を止めるか、継続しつつ現状を維持するか、それとも一念発起して代理店業務で増収増益を狙うか。
この記事を書き始めた時点では結論は出ていたのですが、書きながらも迷う自分がここにいる。
人間の心理というものは、摩訶不思議ですね。
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