未来の自分に呪いをかけないで

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これは2017年にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。

鈴木 博之
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私も若い頃は、とんがっていて、いろんな人に噛みついた。先輩に噛みつく俺ってカッコいいと思ってた。でも噛みついた先輩は、私のことを怒らなかった。

自分が先輩になって、後輩から噛みつかれるようになって初めて、なぜ先輩が怒らなかったかが、何となく分かってきた。

先輩の姿は未来の自分。
後輩の姿は過去の自分。

自分がしてきたことは、時を超え、形を変えて、自分に反ってくる。誰かに噛みつくということは、未来の自分に「呪い」をかけるということ。

「未来の自分に呪いをかけないで」

そう言ったとしても、その声は後輩の心を動かさない。それが「若さ」というもの。

私は後輩から噛みつかれる度に、また一つ呪いから解放され、楽になる。噛みついてきた後輩には新たな「呪い」がかかる。その事をとても申し訳なく思う。でもそれは若い人にとっては必要な「学び」なのかもしれない。

先輩である私は、噛みついてきた後輩に「勝ち」を譲る。それは後輩にとって、とても貴重な学びの機会。先輩は後輩から、学びの機会を奪ってはならない。


 

噛みつかれた直後は「許せない」という感情を持つのが自然ですね。可愛がっていた後輩だったらなおさらで、痛い目に遭ってしまえと思うのが普通です。

ですが数日経つとそれが「過去に自分自身にかけた呪い」であることに気が付きます。これが「呪いが解けた」瞬間。

呪いを解くのを手伝ってくれた人には感謝と、新たな呪いをかけさせてしまったことへの申し訳なさと、二つの感情が存在するのがとても不思議ですね。

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