※これは2018年にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。
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鈴木 博之
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昨夜の稽古。
私が道場に到着すると、柔道の生徒が玄関掃除をしてくれていた。名前を尋ね、日報に「○○君、玄関掃除ありがとう!」と記しておいた。柔道の先生にも「○○君が玄関掃除をしてくれました。ありがとうございます」と丁寧にお伝えした。
バカをやるのが中学生だから、叱られることも多いだろう。そんな時期であっても、ふと親切心が湧いたり、善行に目覚める事がある。大人はそれを敏感に感じ取って、最大限に誉めてやるのがいいと思う。人格形成の過程でその体験は必ずプラスに作用するはずだから。
30年以上前、私が中野中の生徒だった頃。
掃除の時間に教務主任の先生が、玄関を一心不乱に掃除していた。玄関には砂や泥を落とすための緑色のマットが敷かれていて、マットを動かすためには一旦掃除の手を止めなければならない、そんな状況だった。
その様子を見て、ふと「玄関マットを動かしたら先生は楽だよね」と思った。そう思った時には自然に身体が動いていた。教務主任の先生は驚いたようにこちらを見上げ「おーっ、ありがとう!君がこんなに気が利くなんて思わなかったよ!」と大声で褒めてくれた。
バカばかりやっていて、叱られてばかりの中学生時代だったけれど、不思議とその光景だけは、今でも鮮明に思い出せる。大声で褒められたのは恥ずかしかったけれど、たぶん「嬉しかった」のだ。
バカをやったら叱ってやろう。
でもいいとこ見つけて褒めてやろう。
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