※これは2015年にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。
3週間に渡って道場の子供たちに「モニタリング」を仕掛けておいた。
題して
「英語しか話さない日本人に、
子供たちはどんな反応を示す?」
モニタリングスタート!
「イギリスから、先生の合気道の友だちが見学に来るよ」
???という表情の子供達。
「みんなには、英語で自己紹介してもらうから。ちゃんと練習してきてね~」
えーっ!?という声・声・声。
そりゃそうだ。小学校では英語を習っていない。
「イギリス在住の日系人で、Miura先生という女性の先生です。見た目は日本人ですが、彼女は英語しか話しません。」(ウソは言ってない)
こうやって仕込んでおいたのが3週間前。
「My name is …とか、My hobby is …とか、お父さん、お母さんに聞いて、練習しておいてね~」
2週間前、こんな感じで徐々に徐々に仕込んでおいた。
「英語の練習してる?Miura先生への質問も考えておいてね~」
1週間前、徐々に緊張が高まる子供達。
そして当日。
カンペを何度も覗き込む子。
友達相手に何度も練習を繰り返す子。
覚えられな~い、どうしよう?と不安げな子。
こんな感じで、稽古しながらも、
ソワソワ、ドキドキな子供達。
道場の入口が開くたび、
子供達の視線が一斉にそちらに向く。
この辺でもう笑いそう。
そしてMiura先生登場。
「Hi! Long time no see you!」
「Oh yeah!」
打合せ通り、英語で会話を始めるMiura先生と私。
興味津々でMiura先生を見つめる子供達。生粋の日本人なんだけど、日系イギリス人と思い込んでる(笑)
子供達全員に並んでもらって、自己紹介タイム開始。
カンペ棒読みの子、
私の方を見ながら話してしまう子、
日本語で話し始めちゃう子。
面白すぎる子供達の反応に、こらえきれずに何度も爆笑。
あい間あい間に、いかにも通訳風に「この子は今こう言ったんだよ」と英語で説明、「あーなるほど」という様子で頷き、笑うというMiura先生の小芝居も効いたのか、すっかり信じ込む子供達。
「では、私から最後の質問をするよ~。『Miura先生はどこの国で生まれたの?』と聞きます。Miura先生の答えをよ~く聞いてね~」
「Last question. Miura-sensei, what is your mother country?」
「Ah…Japan.」
えっ?という声。高学年の子は気づいたらしい。
小さい子はまだ状況が飲み込めていない。
「私は日本人で~す」Miura先生の大暴露に、えーっ!うそーっ!と、ようやく状況が飲み込めた子供達。
「は~い、ダマされた子、手を挙げて~」
渋々といった感じで全員が手を挙げる。
その光景を見て、笑いながらMiura先生とハイタッチ!
最後はイギリスのお菓子をもらって、子供たちはゴキゲンで帰って行った。
子供たちよ、いい思い出と、久々の大爆笑をありがとう。
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