これは2018年にFacebookに投稿した記事をリライトしたものです。
鈴木 博之
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合気道の子供クラスで、わざとふざけて、ちゃんとやろうとしない子がいます。保護者の目の前で稽古させても相変わらずで、保護者の方も「どうしたらいいのか・・・」と途方にくれている様子。
怒鳴るのは愚策。怒鳴らないと伝わらないのが合気道になってしまう。
強めに技をかけていう事を聞かせる、これも愚策。体罰と変わらない。
この子にはきちんと稽古に向き合って欲しい。なのでその子と1:1で、問いかけながら稽古をしました。
「稽古を始めて、もう何か月ですか。
半身をまだ憶えていないのですか。」
「できないのがダメと言っているのではありません。
やろうとしないことがダメと言っているのです。」
「やろうとしないのは、とても恥ずかしいことです。
一生そうやって生きていくつもりですか。」
小4の生徒にかける言葉としては、ちょっと厳しかったかもしれません。ですが、できていないことは事実です。一切の反論もできず、その子の目にも涙が浮かびます。しかしそれ以降は私の指導を真剣に聞いてくれるようになり、稽古が終わるころにはどうにか形になってきました。
「ホントはちゃんとできるんだろ?」というと、小さくコクン。「じゃぁ来週からちゃんとやろう」と言ってお別れしました。
いつもふざけたり茶化そうとする子の場合、怒鳴られるよりも、叩かれるよりも、言葉を選んで丁寧に事実を指摘された方が効くのかもしれません。
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